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原発は危ない よくわかった・・川内再稼働 いちき串木野市で説明会 鹿児島 &反対団体 鹿児島知事らに要請

質問者の発言にしばしば共感の拍手が起こった住民説明会=10月20日、鹿児島県いちき串木野市
質問者の発言にしばしば共感の拍手が起こった住民説明会=10月20日、鹿児島県いちき串木野市

 九州電力川内(せんだい)原発の再稼働について、鹿児島県などが主催する原子力規制委員会の住民説明会が10月20日夜、いちき串木野市で開かれ429人が参加しました。同日午前、同原発が立地する薩摩川内市の市議会原発対策調査特別委員会が再稼働賛成の陳情を採択したことに、抗議の声が相次ぎました。

■住民意見 ほとんどが「反対」

 原発30キロ圏内で10月9日から開かれた5カ所の説明会で最後となった今回の説明会。規制庁の担当者が約50分間説明した後、13人が質問しました。

 うち12人が再稼働反対の意見を表明。「今日の説明会を聞いて、とても原発は危ないということが分かりました」「私は要援護者です。原発事故が起きて逃げようと思っても、集合場所まで歩いていけない」「県知事や薩摩川内市長は、規制委員会が審査をパスさせたからといって、安全が保障されたと再稼働に同意するのは間違いだ。伊藤祐一郎知事に伝えてほしい」などの意見に、拍手が起こりました。

 いちき串木野市議会は9月末、再稼働の地元同意に同市も含むよう求める意見書を可決しています。住民からも「原発からわずか5・4キロしか離れていない場所もある。なぜ地元に入らないのか」との意見も出されました。

 薩摩川内市の説明会に抽選で外れた村山智さん(66)は、同日朝、薩摩川内市議会の特別委員会に、夜の説明会前に採決しないよう申し入れ、同会場に参加。「再稼働反対の世論が圧倒していると感じました。特別委の再稼働賛成陳情採択は許されない」と話しました。

 

声聞く場 しっかりと・・反対団体 鹿児島知事らに要請

 九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に反対している市民団体「川内原発建設反対連絡協議会」や国際環境NGO「FoE Japan」など10団体は10月20日、同原発の再稼働をめぐり、県民の反対の声を無視して地元同意の手続きを進めないよう、伊藤祐一郎知事と池畑憲一県議会議長あてに申し入れました。

要請書は▽国に対して保安規定や工事計画認可に関する説明会の開催を求めること▽県民の声を聞くための公聴会や、(再稼働の)賛否を議論する公開討論会を開催すること-を求めています。

 要請には、インターネットでのよびかけに応じた2757人と188団体からの賛同署名が添えられました。

 川内原発建設反対連絡協議会の鳥原良子会長は「この間、県内5カ所で開かれてきた住民説明会では、避難計画や川内原発再稼働の是非については、質問項目から除外されていました。住民が一番心配しているこれらについて、住民の意見をしっかり聞く場を県知事・県議会はつくってほしい」と話しています。

(「しんぶん赤旗」2014年10月22日より転載)

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