日本共産党の笠井亮議員は4月3日の衆院原子力問題調査特別委員会で、原子力規制委員会が原発の重大事故対策の安全性の評価を電力会社の自己解析まかせにし、規制委が独自に解析する「クロスチェック解析」を徹底しないのは「手抜き審査になる」と追及しました。
「クロスチェック解析」とは、福島第1原発事故前までは旧原子力安全・保安院や旧原子力安全委員会が実施していたもので、原発の設置許可や工事計画認可の審査などで事業者が提出した自己解析結果の妥当性を調べる際に、電力会社が使う解析コード(コンピュータープログラム)とは別のものを用いて行っていました。事業者の解析の不具合や入力ミスなどが見つかってきました。
笠井氏は、規制委の田中俊一委員長に対し、「クロスチェック解析を行うか」と質問。田中委員長は「別途の解析で検証しているものもある」と部分的な実施を表明する一方、対象などの詳細は「申し上げることは差し控えたい」と拒否しました。