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震源断層を過小評価・・科学者会議シンポ(2日目) 電力事業者を批判 &日本労釣が総会

報告後、質問に答える児玉一八氏(8月31日、石川県金沢市にて)

 日本科学者会議の「第35回原子力発電問題全国ポジウム」は8月31日、金沢市内の会場いっぱいの125人が参加する中、3氏の報告と討論が行われ、閉会しました。

 新潟大学の立石雅昭名誉教授は、原発の新規制基準で、12万〜13万年前以降に活動した断層を活断層とし、それ以前のものは活断層としないとしていることを、「これは『希望』にすぎない。科学を装った欺隔(ぎまん)だ」と批判しました。全国で電力事業者が震源断層を過小評価していると指摘。柏崎刈羽原発では地元の研究グループによる長年の調査が力となって断層の追加調査が行われることになったとして、こうした取り組みが重要だと強調しました。

 科学者会議石川支部の児玉一八氏は、市民のカンパに支えられて同支部と住民団体が行ってきたボーリング調査が、北陸電力が否定してきた志賀(しか)原発周辺の活断層の存在の可能性を明らかにしてきたと報告。富来(とぎ)川南岸断層の隆起運動が継続している調査結果にふれ、「北陸電は基準地震動の再検討、科学的な活断層調査を行うべきだ」とのべました。

 科学者会議福井支部の山本雅彦氏は、大飯原発の非常用取水路直下の断層を活断層ではないとの関西電力の主張について、データが不足しており断定できないと指摘。「原発をなくしたあとの地域経済をどう考えるか」という会場からの質問に、「廃炉によって雇用も生まれ、県内でバイオマス発電などを進める動きも出てきている。住民が原発に対して何も言えなかった状況にも変化がみられる」と話しました。

(「しんぶん赤旗」2014年9月1日より転載)

 

水域を汚染する原発反対・・日本勤労者つりの会が総会

 釣りを愛好する人たちの集まりである「勤労者つりの会」(労釣)の全国組織、「日本勤労者つりの会協議会」(日本労釣)は8月30、31の両日、群馬県藤岡市で第4回総会を開きました。全国の労釣から37人が参加、水域・魚を汚染する原発反対、環境破壊のダム建設反対を他の団体と共同して進めるなどの活動方針を決めました。

 日本労釣は「釣りは文化、釣りは権利」との立場に立って2008年に設立。釣りの多様な発展をはかり、日本伝統の釣りを将来に残し、自然を守るための全国の活動・経験を交流してきました。

 第4回総会では、高崎労釣の会員でもある日本共産党の伊藤ゆうじ県議候補が高崎の自然破壊の実態について報告。群馬県内で放射能測定をつづけてきた田中進さんが調査報告しました。

 会員拡大や子どもに釣りの楽しみを伝えるとりくみ、渓流9条の会の放射能測定の釣りに参加した経験など活動を交流しました。

 辺野古沖への新基地建設が問題になっている沖縄からは地方選支援のメッセージが寄せられ、カンパを送ることを確認しました。

(「しんぶん赤旗」2014年9月1日より転載)

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