首都圏反原発連合(反原連)は8月1日、原発に反対する首相官邸前抗議行動を行い、2300人(主催者発表)が参加しました。菅義偉官房長官が「川内(せんだい)原発がうまく進めば、ほかは比較的スムーズにいく」と述べるなど再稼働に突き進む安倍政権に対して、怒りの声を上げました。
蒸し暑さのなか、汗をぬぐいながら「再稼働反対」と声を振り絞る女性、コールに合わせて拳を突き上げる青年たち。川崎市の会社員、飯島みなみさん(30)は初参加です。「今もふるさとを離れて避難している人や対応が後手後手になっている汚染水のことを考えると、再稼働なんてありえない」といいます。
群馬県伊勢崎市と高崎市から誘い合って初めて参加したのは、20代の男性3人。「安全性が担保されていないのに、再稼働に向かうのは違うと思う」と語りました。
さいたま市から初参加した女性(55)は「なんたって原発は危険。反対の声を上げ続けるしかありません」。東京都葛飾区の塔嶌(とうじま)麦太さん(18)は「いつでも反対の声を上げられる場所はとても大事。人の命より、もうけを優先させるのは許せない」。
佐賀県神埼市の汐待和子さん(71)は佐賀と宮崎から計7人で参加。官邸前の最前列で「原発なくそう!九州玄海訴訟」の横断幕を持ち、「再稼働は絶対にさせません」と話しました。
笠井、吉良氏がスピーチ
日本共産党の笠井亮衆院議員と吉良よし子参院議員は1日、首相官邸前抗議行動に参加し官邸前と国会正門前でスピーチしました。
吉良氏は、東京第5検察審査会が福島第1原発事故を起こした東京電力の元会長らを「起訴相当」と議決したことをあげ、「東電は責任をとれ」と訴えました。
笠井氏は、菅義偉官房長官が九州電力川内(せんだい)原発と同型原子炉であれば、原子力規制委員会の審査を簡略化できるとのべたことを批判し、「こんな内閣に日本をまかせられない」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2014年8月2日より転載)