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福島第1 1号機 カバー解体工事・・飛散防止策示す & 福島 全市町村で除染計画

 東京電力は7月17日、今月中に開始予定の福島第1原発1号機の建屋カバー解体工事における放射性物質の飛散防止対策を明らかにしました。同工事をめぐっては、昨年8月に3号機建屋のがれき撤去を行った際に放射性物質が飛散し、20キロ以上離れた福島県南相馬市の水田を汚染した疑いがあるため、慎重な対応が求められています。

 カバーの解体は、1号機の使用済み核燃料取り出しの前提となる工事。カバーを解体し、建屋上部に崩落している屋根と、がれきを撤去します。がれき等には高線量の放射性物質が付着しています。

 東電によると、解体前にカバーの屋根に穴を開けて内部に飛散防止剤を散布。がれき撤去の作業開始前後にも散布します。作業前に砂ぼこり等を吸引し、がれきの切断時などには散水を行います。

 放射性物質濃度の監視体制は敷地内のみで、敷地外は「現段階では考えていない」といいます。

 作業開始の前や放射線量が上昇した場合に、東電が通報連絡協定を結んでいる13市町村とマスコミに連絡するとしています。インターネットのホームページやメールによるリアルタイムの情報提供については「検討する」としています。

 また、解体工事に使うクレーンを点検したところエンジンの振動を吸収する防振ゴムに劣化が見つかり、ゴムの交換に1、2週間かかるとしています。

 

福島県内の特別地域・・全市町村で除染計画

 環境省は7月15日、東京電力福島第1原発事故により国が直轄で除染する福島県内の特別地域11市町村のうち、双葉町の除染実施計画を公表しました。これで11市町村全ての計画を策定したことになります。このうち、田村市、楢葉町、川内村、大熊町では既に除染が完了しています。

 双葉町の計画対象は、町面積の4%に当たる約200ヘクタールで、2015年度末までの除染完了を目指します。放射線量が高い帰還困難区域は、計画の対象には含まれていません。

(「しんぶん赤旗」2014年7月18日より転載)

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