【サンフランシスコ=島田峰隆】米カリフォルニア州のサンフランシスコ市内で7月11日、日本や米国での原発再稼働に反対し、原発依存をやめて自然エネルギーの活用へ政策転換するよう求める集会が開かれました。市内の反原発・反核組織「ノー・ニュークス・アクション(反核行動)委員会」の定例宣伝です。
同委員会は2011年の東京電力福島第1原発の事故を受けて発足しました。12年夏からは毎月11日に、市内にある日本総領事館が入っているビル前で集会を開いています。
市民らは「すべての原発を即廃炉に」「福島の事故から教訓を学べ」などと書いたポスターを手に「事故を繰り返すな」「今すぐ廃炉を」とシュプレヒコールを上げました。また順番にマイクを握り、「事故を起こした日本が原発を外国に輸出しようとしているのは許せない」「自然エネルギーの活用こそ世界の流れだ」と訴えました。
今年1月から参加しているジェイソン・カマリーさん(41)は「原発事故は国境を越えて被害を与えます。福島の事故で子どもたちも含む多くの人が汚染の恐怖に苦しんでいることに心が痛みます。原発をなくすまで声を上げ続けたい」と話していました。
(「しんぶん赤旗」2014年7月13日より転載)