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川内再稼働させない・・首都大行進

「原発いらない」と沿道の人たちに訴える首都大行進の参加者=6月28日、東京都港区
「原発いらない」と沿道の人たちに訴える首都大行進の参加者=6月28日、東京都港区

 九州電力川内原発の再稼働に反対する「緊急!! さようなら原発首都大行進」が6月28日、東京都内で行われました。雨のなか、明治公園の大集会には、全国から5500人(主催者発表)が参加。若者の街・原宿をドラムを響かせながらデモ行進。安倍政権に対し、「再稼働反対」「原発やめろ」の声をあげました。

 首都圏反原発連合、さようなら原発1000万人アクション、原発をなくす全国連絡会が共同で取り組む4回目の「ノーニュークスデイ」の行動です。

 福島市の山本正典さん(40)は「安倍首相のやり方に、怒りと悲しみを覚えます。原発ゼロは福島全体の声です」と語ります。

 沿道からデモに参加する女性の姿も。コックの青年は店の前で拳を突き上げました。デモに見入っていた女性(40)=東京都新宿区=は「これが国民の声なんですね」。写真を撮っていた女性(29)=同清瀬市=も「原発は反対。インターネットでデモの様子を伝えたい」と話しました。

 日本共産党の笠井亮衆院議員、吉良よし子参院議員も参加しました。

 

「娘の未来考えた」・・原発いらない首都大行進

「原発いらない」「再稼働反対」と訴える人たち=6月28日、東京都港区
「原発いらない」「再稼働反対」と訴える人たち=6月28日、東京都港区

 買い物客や観光客でにぎわう、東京都渋谷区の表参道。朝から降り続いた雨がやんだころ、太鼓のリズムや音楽にのって「再稼働反対」の声が響きました。28日、5500人が参加した、川内原発再稼働反対の「首都大行進」です。参加者や沿道で見守った人の思いは・・。

 3歳の娘を連れて参加した、東京都板橋区の高橋裕子さん(31)は「再稼働に反対する国民の多数の声を無視している。黙って認めるわけにはいかない」。職場の先輩に誘われた歯科衛生士の大山愛さん(21)=大阪府堺市=は「原発事故で家族が離れ離れになった人もいる。再稼働も輸出もありえない」と話します。

 宮城県利府町から駆けつけた丹藤広子さん(30)=薬局勤務=は、「大きな集会にはできるだけ参加している。行動し続けることが大事」。友人に誘われて参加した東京都豊島区の木本将太郎さん(18)=大学1年=は「事故を絶対に忘れないことが大切だと思う」と語りました。

 市民運動とメディアの関係を学ぶ滝川由利さん(22)=都内大学2年=は、参加者へのインタビューに挑戦しました。これまでは、参加者が集まる理由を「団体やコミュニティーから外れたくないから?」と考えていましたが、間違いに気付いたといいます。「参加の思いを涙ぐんで話す方もいた。思いの強さに驚いたし、原発の怖さを肌身で感じた」

 

沿道から

 ベビーカーを押して大行進に飛び入り参加した、若い夫妻の姿もありました。家族で買い物に来たという女性会社員(32)=さいたま市=は、「娘が生まれてからとくに、未来を考えるようになった。原発をなくすために行動を続けたい」。

 友人と買い物に来てデモに漕遇した東京都多摩市の女性(20)=大学2年=は、同年代の若者らが行動する姿を見て、「政治に向き合う姿勢を見習いたい」といいます。

 沿道でデモ隊の音楽に合わせて体を揺らした女性(45)=千葉県市原市=は「こんなお祭りみたいに楽しく、『原発反対』を訴えていいのね」。その様子を笑顔で見ていた友人の女性(33)=船橋市=は「政府の姿勢は納得できない。やっぱり原発はゼロ。震災や原発事故での苦労を、ちゃんと考えてほしい」と話しました。

 

大飯差し止め判決を力に・・明治公園集会

 6月28日に東京・明治公園で開かれた「川内原発を再稼働させるな!!さようなら原発首都大行進」では、主催者を代表して3氏があいさつしました。

 「さようなら原発1000万人アクション」の鎌田慧(さとし)さんは「未来を考える市民の力で運動を盛り上げ、川内原発をとめて他の原発もとめましょう」と呼びかけました。

 「原発をなくす全国連絡会」の伊東達也さんは「福島は震災から3年が経過しても、事故収束には程遠いのが現実です。苦しみを怒りに変え、怒りを行動に変えて、希望を見いだしていきましょう」と語りました。

 首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんは「大飯原発の差し止め判決は全国の運動の結晶です。原告団はもちろん、全国の運動で勝ち取ったものだと思っています。この判決を力にして川内原発の再稼働をさせないよう頑張りましょう」と訴えました。

 集会では経済評論家の内橋克人さん、作家の中山千夏さんのスピーチ、福島や川内原発の現地からの報告がありました。

(「しんぶん赤旗」2014年6月29日より転載)

 

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