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だから再稼働に反対・・薩摩川内市民アンケート切実な声

再稼働がねらわれている九州電力川内原発=鹿児島県薩摩川内市
再稼働がねらわれている九州電力川内原発=鹿児島県薩摩川内市

 鹿児島県薩摩川内市の「さよなら原発いのちの会」が市内に2万部配布した、九州電力川内原発の再稼働についてのアンケートには、260通の返信があり、このうち86%が再稼働に反対の意思を示しました。アンケートに寄せられた切実な声を紹介します。

福島事故で危険実感

 福島の現状に心を痛め、ふるさとを失いたくない、子や孫に残したい、と願う気持ちがつづられました。

 「福島原発事故があり、多くの方々が苦しんでいるのにそれでもなお稼働するということを言う人達(たち)の気が知れません」(40代)

 「農家ですので福島県のようになると米なども作れないので困ります。心配しています。原発を止めてください」(70代女性)

 「避難場所巡りをしましたが、一旦(いったん)事故が起これば避難して何日も生活できるのかとつくづく思いました。絶対に再稼働に反対です」(70代女性)

 「福島第一原発の事故を目の当たりにして、原発の危険性を実感した。絶対に再稼働は許してはいけないと思う」(50代男性)

 「こどもがいるので、後のことを考えると、とても心配です。かといって、自分が引っ越しをする勇気もなく・・。福島の人たちの悲しい思いを同じように繰り返すのは辛(つら)いです」(30代女性)

 「どんなに時間がかかっても原発を必要としない街になったらいいなと思う」(30代女性)

 「福島のような事故が起きてしまうかもしれないと思ってます。福島の事故は事実なのに、なぜ安倍首相が原発再稼働と言っているのか不思議です。人の命よりも経済発展が大事なのでしょうか?」(50代女性)

金よりも命だと思う

 「いつまでも美しい大自然に囲まれた郷里(ふるさと)であってほしい」(60代)

 「福島の二の舞いにはなりたくない。絶対に!ここを離れたくないので。原発再稼働絶対反対!!」(60代女性)

 「原発再稼働は、絶対に反対です。住み慣れた地域で安心して暮らしていきたいです。未来の子ども達(たち)のためにも原発は必要ないです」(50代女性)

 「この地震の多い日本でナゼ原発なのか。福島を経験してもマダ再稼働なのか。私には理解できません。ナゼ、再稼働一番乗りなのか・・。絶対に動かしてはいけません」(50代女性)

 大飯原発3、4号機の再稼働差し止めを命じた福井地裁判決(21日)を受けた声も寄せられました。

 「やはり金より生命なのだと思う」(60代・女性、年金生活者)

核のゴミどうするの

原発から出る「核のゴミ」(放射性廃棄物)の処分問題を指摘し、再生可能エネルギーヘの転換を求める声もありました。

 「国全体としては、核のゴミをどう処分するのか。長期にわたる保管対策を国民に説明することが一つある。それが不可能ならば早急に原発の廃炉を決断すべきだろう」(60代男性)

 「原発に頼らなくても電力不足にならないのなら今後は自然エネルギーに力を入れていけば良いと思います。これ以上犠牲者を出して欲(ほ)しくない」(30代女性)

 「人間がコントロールできない物を稼働させてはならない。原発ゴミはどうするのか?」(70代男性)

 「国は全国にある原発の地方自治体に対し多額な交付金を支払っている。原発を止めて再生エネルギー(風力発電・太陽光・水力発電)等に数千億の交付金を向けていけばよいと思います」(70代)

 「九電ももっと原発に頼らないものをどんどんつくるべきだ」(70代男性)

反対の声を公の場に

 回答した人のなかには、原発事故を機に「急に恐ろしくなって」、「1/3は賛成、2/3は反対」と複雑な胸のうちを記した人もいました。

 市民の反対の声を示そうと呼びかける記述もありました。

 「川内には反対の方が大勢いると思うが、何で?なぜ?日本で一番に再稼働ということになるのか不思議だ!反対の声をもっと公の場に届けてほしい!」(50代女性)

 「再稼働は取り止(や)めるべきである。止めるには市民がもっと立ち上がって大規模な反対運動をすべきである」(70代)

(「しんぶん赤旗」2014年5月28日より転載)

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