バイパスの水海放出へ・・東電 汚染濃度「目標下回る」
東京電力は5月14日、福島第1原発の地下水バイパスでくみ上げてタンクにためている水に含まれる放射性物質濃度の分析結果を発表しました。
トリチウム(3重水素)が1リットル当たり220ベクレル、セシウム137が同0・047ベクレル、ストロンチウム90が同0・013ベクレル検出されました。しかし、東電はいずれも海へ放出する目標の値を下回っていると強調。今後、関係者に説明したうえで、早ければ21日にも海へ放出する意向を示しました。
汚染水流出地周辺・・トリチウム濃度が上昇
東京電力は5月14日、2月19日に高濃度放射能汚染水100トンが流出したH6エリアタンク周辺にあるG3と呼ばれる井戸で採取した地下水に含まれるトリチウム(3重水素)の濃度が上昇していることを明らかにしました。
東電によると、G3で7日に採取した地下水に含まれるトリチウムの濃度は1リットル当たり1400ベクレルでしたが、12日に採取した地下水には同1700ベクレル含まれていたといいます。
G3よりタンクに近いG2と呼ばれる井戸では2日から6日にかけて採取した地下水でトリチウムの濃度が高い状態となっていましたが、その後下がって
いました。
(「しんぶん赤旗」2015年5月15日より転載)