放射能測定を行う福島市のNPO法人「市民放射能測定所」は4月22日、東京電力福島第1原発事故の後、排水されていない福島県内の県立高校2校のプールの汚泥から、1キロ当たり10万ベクレルを超える放射性セシウムが検出されたと発表しました。
福島市の高校で同10万4100ベクレル、伊達市の高校で11万9461ベクレルと測定されました。南相馬市の高校では8468ベクレルでした。いずれも4月中旬に朝日新聞の記者が検体を持ち込んだといいます。
1キロ当たり8000ベクレル超の廃棄物は国が処理の責任を持つ「指定廃棄物」となり、同10万ベクレルを超えると中間貯蔵施設などでの保管が義務付けられます。
県健康教育課によると、現在7校のプールが地域の同意を得られずに排水できないままとなっており、水自体の除染を検討しています。
同測定所は「水がたまったままの防火水槽なども同様の汚染がある可能性がある」と指摘。23日付で、県と環境省に実態調査などを訴える要望書を提出します。