東京電力福島第1原発事故で埼玉県加須市に避難していた福島県双葉町の町役場が6月17日、同県いわき市に移転し、業務を開始しました。県内復帰は2年3カ月ぶり。ただ、同町は大部分が原則立ち入り禁止の帰還困難区域(年間被ばく量50ミリシーベルト超)とされ、全住民が県内外に避難。帰還の見通しは立っていません。
移転したいわき市には多くの町民が避難しており、役場は旧福島地方法務局勿来出張所を使用します。加須市と福島県郡山市にも支所を設けます。いわき市の仮設住宅で避難生活をしている斉藤宗一さん(63)は「近くなり、今までより要望が届けやすくなる」と歓迎しました。
町の復興計画案は、役場を置くいわき市をメーンに、郡山、南相馬両市の県内3カ所に「仮の町」を分散して設ける構想を示しています。「仮の町」には避難町民の災害公営住宅(復興住宅)、集会所、公園などを整備します。
いわき市への移転後、町は受け入れ自治体との本格的な協議に入ります。
