地域でエネルギーの自立・自治を−。埼玉県小川町で6月22日、NPO法人「おがわ町自然エネルギーファーム」の設立総会が開かれました。近隣住民も含め、60人が参加しました。
昨年(2012年)暑から地域で講演会などを積み重ねてきた市民54人が呼びかけたもの。代表理事に就任した藤村吉則さんは、「これまで電力会社に独占されていた電力(エネルギー)を私たち市民の手に取り戻す活動」とあいさつ。副代表理事の深田成之さんが、太陽光発電や小水力発電のしくみなどを説明しました。
NPOとして、市民共同発電所づくりや省エネ講習会、町内エネルギーマップづくり、エネルギー学習会などの活動を提案しました。
賛助会員になった男性(32)=設計事務所勤務=は、5歳と2歳の子どもを連れて参加。「原発事故以来、エネルギーのあり方に関心を持っています。多様なエネルギー源があることが大事。地域の活動に参加したい」と話していました。
福島原発告訴団の武藤類子さんが講演。「命と生活を根こそぎ奪ったのが原発。『原発なくせ』も一緒に取り組んでほしい」と訴えました。市民による電力供給会社づくりを描いたドイツの映画「シェーナウの想い~自然エネルギー社会を子どもたちに~」も上映されました。