日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で1万点に近い機器の点検漏れが見つかった問題で、同機構は6月21日、既に点検をし直したなどとしていた機器のうち、約2100点が末点検だったと発表しました。同機構はこれらの機器について、今年9月末までに点検を完了させるとしています。
原子力機構によると、昨年(2012年)11月の問題発覚後、今年3月末までに点検が完了したとしていた約8000の機器のうち、実際は約1800点が点検されていなかったことが判明。この間に別の約300点の点検時期を延期したため、合わせて約2100点が未点検の状態だといいます。
また、同日まで行われた原子力規制庁による保安検査で、これとは別の65点の点検時期が約半年間、過ぎていたことも判明。同機構は、これらの点検は同日までに完了したとしています。
もんじゅの点検漏れ問題をめぐっては、原子力規制委員会が、再発防止策が徹底されるまで運転再開に向けた準備作業を中止するよう命じています。