東京電力は2日、福島第1原発から南に約15キロ離れた福島県楢葉町の井出川河口付近で、表面の放射線量が毎時3・4ミリシーベルトの破片のようなものが見つかったと発表しました。材質などは不明で、東電は2011年3月に原子炉建屋が水素爆発した際に飛散した破片の可能性も含め、詳しく調べるとしています。
見つかったのは、茶色の塊で柔らかく、大きさは長さ3センチ、幅1・5センチ、厚さ0・5センチ程度。ベータ線を出すストロンチウム90などの放射性物質を多く含んでいるとみられています。
楢葉町内の線量を測定していた環境省が、6月20日に見つけました。東電は同省から調査を依頼され、1日に第1原発の分析施設に持ち込みました。東電社員が採取現場付近を確認したところ、2日にも同じような塊を1個見つけたといいます。