全労連や全日本民医連、新日本婦人の会などでつくる「原発をなくす全国連絡会」は7月22日、東京都内で学習会「原発『新規制基準』と審査体制を斬る」を開きました。昨年(2012年)10月から連続学習会を開いており、今回は4回目です。
全日本民医連の長瀬文雄事務局長が主催者あいさつ。参院選挙で自民党が過半数を占めたものの、どの世論調査でも原発をやめるべきだという意見が過半数を占めていると強調。「原発なくせの声をこれからどれだけ大きくできるかが重要です。きょう学んだことを新たな力にして、運動をさらに広げましょう」と呼びかけました。
新潟大学の立石雅昭名誉教授は、「新規制基準」の問題点として、▽福島第1原発事故の要因・経緯が未解明▽シビアアクシデント(過酷事故)対策に5年の猶予がある▽基準地震動(想定される最大の揺れ)の算定が東日本大震災以前のまま−などを指摘。「新基準は、原発を再稼働するためにつくられたものです。市民レベルでよく学び、議論していくことが大切です」と語りました。