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福島第1原発 非常事態だが・・汚染水対策 政府は“休業”

13-08-07osen東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)2号機タービン建屋東の海側に設置した観測用井戸の一つで地下水に含まれる放射性物質の濃度が6日間に急上昇したことがわかりました。8月5日採取した水に含まれていた放射性セシウムの量は7月31日採取した水に比べ約15倍、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質の量(全ベータ)は同じく約47倍に増えていました。5日、東電が発表しました。

この井戸は、7月26日に2号機タービン建屋から海側へ延びる地下のトンネルにつながる配管内にたまっている水を採取して分析した結果、1リットル当たり放射性セシウムが約23億5000万ベクレル、全ベータが約7億5000万ベクレル検出された場所から約5メートルのところにあります。高濃度の放射性セシウムなどが検出された後、東電が新たに設置しました。

7月31日に採取した地下水1リットルに含まれていた放射性セシウムは65ベクレル、全ベータは1200ベクレルでした。ところが5日採取した地下水1リットルには放射性セシウムが960ベクレル、全ベータが5万6000ベクレル含まれていました。

2号機タービン建屋東の海側にはこれまで5カ所の井戸が設置され、最初に設置されていた井戸で5月24日に採取した地下水から国の限度を大幅に上回る濃度の放射性物質が検出されて以降、ほかの井戸で採取した地下水からも放射性セシウムや全ベータが高濃度で検出されています。

今回、地下水に含まれる放射性セシウムと全ベータの濃度が急上昇した井戸は、これらの井戸の中で最も西側に位置しています。地下水は西から東へ、海に向かって流れています。以前から汚染が確認されていた海側の地下水が拡散してきたとは考えにくい状況で、23億5000万ベクレルの放射性セシウムが検出された配管を含め、2号機タービン建屋東の海側の地下に埋まっているトンネルや配管内にたまっている高濃度放射能汚染水が漏れている可能性を示しています。

今週にもくみ上げ・・東電

準備中

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