福島県の内堀雅雄副知事は8月6日、国の原子力規制委員会を訪れ、東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の地下水から高濃度の放射性物質が検出され、海へ漏えいしている問題で、国が前面に立って責任を持って対策に取り組むよう求める佐藤雄平福島県知事の要望書を手渡しました。
要望は▽事故は収束していないという認識の下、国が前面に立って責任を持って汚染水対策などの取り組みを安全に着実に進めること▽東電の取り組みに対するリスク管理を徹底し、国の責任において厳しく監視することなど。
内堀副知事は、規制委員会の事務局である原子力規制庁の森本英香次長に対し、「(汚染水が)海に出るという段階まできています。これは福島という県の問題ではなく、日本全体の問題、さらに世界各国にもいろんな意味で影響を与えうる大きな課題。スピード感と結果を出してほしい」と要請しました。