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防護服姿で手合わせ・・福島・大熊町お盆に墓参り

防護服姿で先祖の墓に手を合わせる住民。奥には原発が見えます=8月15日午前、福島県大熊町
防護服姿で先祖の墓に手を合わせる住民。奥には原発が見えます=8月15日午前、福島県大熊町

東京電力福島第1原発事故で全町避難を余儀なくされた福島県大熊町で、お盆の時期の立ち入りが初めて可能となり、政府が先行除染した墓地を8月15日に訪れた住民らは防護服姿で手を合わせました。

同原発から約2キロの地点にあり、「帰還困難区域」(年間被ばく量50ミリシーベルト超)とされた大熊町夫沢(おっとざわ)地区。墓地からは、原発の廃炉に向けた作業に使うクレーン車や汚染水をためるタンクなどが見えます。

同地区から同県会津若松市に避難した中野正彦さん(65)夫婦と奥出征一さん(71)は、同市内で購入した花を供えました。中野さんは「事故の影響でこういう土地になってしまった。先祖に申し訳ない」と話しました。

政府は大熊町の要望を受け、町内33カ所の墓地のうち帰還困難区域にある28カ所の除染を6月から開始。お盆の時期に限り、墓参を解禁しました。

中野さん夫婦が参った墓地の1時間当たりの空間放射線量は除染前は毎時25・8マイクロシーベルトでしたが、除染後の今月8日には同11・5マイクロシーベルトまで下がったといいます。

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