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福島第1 港湾内の汚染拡大・・全5カ所で過去最高値

東京電力は8月23日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の港湾内の海水を分析した結果を発表しました。19日に採取した海水に含まれるトリチウム(3重水素)の濃度が、1~4号機の取水口を取り囲む防波堤外側の外洋に近い全5カ所で、過去最高値を超えました。

原発から約500メートル離れた、外洋への出口にあたる港湾口で1リットル当たり68ベクレルで、この場所での過去最高値の同29ベクレル(6月26日採取)の2・3倍になりました。

港湾内北側、南側の2カ所は同52ベクレル、同60ベクレルで、今月12日に新規に採取・分析した値と比べて8倍、18倍に急上昇しています。

ほかの2カ所では、それぞれ同67ベクレル、59ベクレルで、これまでの過去最高値の1・5倍、1・6倍となりました。

前回の測定では、港湾内の5カ所の値は検出限界(同2・8ベクレル)未満から同6・5ベクレル。全5カ所のこれまでの最高値は同44ベクレルでした。

福島第1原発では、1~4号機タービン建屋の海側で、高濃度の放射能汚染水が混入した地下水が海へ流出していることが7月に明らかになっています。港湾内の1~4号機取水口付近を防波堤とシルトフェンス(放射性物質の拡散を抑える幕)で囲んだ場所では、これまでもトリチウムの濃度上昇がみられており、14日にも過去最高値を検出したばかり。今回、その外側でも海水中のトリチウム濃度が上昇していることが分かりました。

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