関西電力高浜原発(福井県高浜町)について、想定する最大の津波に襲われた場合、敷地の一部が浸水する可能性が大きいことが問題になっています。8月28日に開かれた原子力規制委員会の新規制基準への適合性審査で、同社が浸水対策として示した盛土防潮堤の建設などに対し、「盛土のような仮設のものでは液状化などでくずれ、津波に対応できないのではないか」と批判が相次ぎました。
高浜原発の敷地の高さは標高3・5メートル。最大級の津波に襲われた場合の関電の試算では、3、4号機のポンプ室などがある敷地を最大約50センチ上回ることが14日の審査会合で明らかになっていました。
関電が示した対応策は、全周防潮堤の完成(2015年3月)までセメント改良土、遮水シートを使った盛土防潮堤で対応することが中心となっています。
(「しんぶん赤旗」2013年8月29日より転載)