【ニューヨーク=時事】米電力大手エンタジーは8月27日、米北東部バーモント州のヤンキー原子力発電所の稼働を2014年末に停止し、廃炉にすると発表しました。シェールガスと呼ばれる天然ガスの生産増で、安価になったガスを使った火力発電に比べ原発のコスト競争力が低下していることなどが理由。
米国では今年に入り、ドミニオン・リソーシズがウィスコンシン州キウォーニー原発の稼働を停止したほか、デューク・エナジーがフロリダ州クリスタルリバー原発の廃炉を決めるなど、原発の閉鎖が相次いでいます。
ヤンキー原発は1972年に運転を開始。2011年に米原子力規制委員会(NRC)は同原発の稼働ライセンスを更新し、32年まで稼働が可能となっていました。ただ、競争力低下に加え、補修費用もかさみ、採算が厳しくなっていました。