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震災時 出水源は燃料プール・・福島第1・1号機 検討報告書案

原子力規制委員会が設置した東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)事故の分析をおこなう検討会で8月30日、東北地方太平洋沖地震の際、1号機原子炉建屋4階で出水が目撃された問題について、出水源は地震の揺れであふれた5階の使用済み燃料プールの水だとする報告書案が示されました。

国会事故調で、事故当日、1号機4機で作業員が出水を目撃していると指摘され、付近に原子炉を冷却する非常用復水器(IC)系ベント配管があり、出水との関連が懸念されていました。

規制委の報告書案は、現地調査の結果などから、地震の揺れで燃料プールの冷却水がプール側面のダクトの吸い込み口に流入し、ダクトを通じて4階のチャンバ(部屋)に侵入。流れ込んだ水の水圧や地震の揺れでチャンバが破損し、出水したと推定していま

この日の検討会では、原子力安全基盤機構が、燃料プールの水に対する地震の揺れの影響を詳細に解析した結果を報告。解析によれば、プールから周辺の床へ約38・5立方メートル、ダクトヘは約7・8立方メートルあふれ出たと推定しています。

また、IC系ベント配管は蒸気が通っていることから、作業員が「バケツの水をバッとまいた感じ」と証言した出水と同配管の関連を否定しています。

しかし、検討会では、ICの損傷の可能性についての検討は、出水が目撃された場所以外にも配管が延びていることから、別途行う必要があるとする意見がありました。

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