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東電報告 福島第1漏えいタンク・・すき間長さ2・5センチ推定

東京電力は8月30日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)敷地内のタンクから放射能汚染水が流出した問題で、タンクの水位の下がり方から、漏えいしたすき間(開口部)の大きさを推定し、原子力規制委員会に報告しました。

それによると、すき間は長さ2・5センチメートル、幅1ミリメートル程度と推定。東電は、タンクの側面に漏えいの痕跡がないことから、底部から漏えいした可能性が高いとみて、水位低下の速度、タンクの底の面積などから計算しました。

まだ漏えい箇所は特定されておらず、タンクの底面の継ぎ目から空気を注入して内部に泡が出る箇所があるかを調べる試験を実施する計画です。

また、東電は31日、漏えいタンクのある区域を通る排水溝の水を30日に採取して、放射性物質の濃度を分析した結果を発表しました。排水溝合流地点より下流側の初めて測定した地点でも高濃度が検出されました。

漏えいタンク群近傍の排水溝(Bライン)は、別の排水溝(Cライン)と途中で合流しています。このうち、Bラインの排水溝で汚染水が流れ込んだ形跡のある地点では、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質(全ベータ)を1リットル当たり71ベクレル検出。B、Cラインの合流地点では同240ベクレル、合流地点より下流側では同290ベクレルでした。Cラインの上流側では放射性セシウム、全ベータとも検出限界未満でした。

一方、東電によると、31日午前9時45分ごろ、同原発6号機近くで作業していた関連会社の作業員が体調不良を訴え、11時すぎに救急車でいわき市立総合磐城共立病院へ向かいました。

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