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海際地下水にセシウム・・福島

東京電力福島第1原発で放射能に汚染された地下水が海に流出している問題で、東電は9月4日、1号機と2号機の取水口の間に掘った観測用井戸で3日に採取した水から、1リットル当たり550ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表しました。この井戸は海から2メートルの護岸にあり、専用港内の海水のセシウム濃度に比べ7~15倍の高さといいます。東電は「様子を見ていきたい」と話しています。

東電によると、この井戸は汚染された地下水のくみ上げ作業をしている場所よりも、さらに海に近い場所にあります。地下水が海に出ないよう薬液で土壌を固めた場所よりも海側で、この場所の陸側で2日に検出されたセシウム濃度より高い値です。

付近の海水と比べると、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質濃度は1リットル当たり470ベクレルでほぼ同じでした。しかし、セシウム134は同170ベクレル、セシウム137も同380ベクレルで、いずれも海水より大幅に高い値を示しました。

東電は「地下水にセシウムが吸着した土が含まれていた可能性がある」とみて、水をろ過して再測定しましたが、セシウム濃度は3分の1程度にしか減りませんでした。

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