日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > タンク汚染水、地下水に到達か・・福島第1 観測井戸から放射能

タンク汚染水、地下水に到達か・・福島第1 観測井戸から放射能

東京電力は9月5日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で、大量の汚染水漏れがあったタンクの南側に掘削した観測用井戸で4日に採取した水から、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質を1リットル当たり650ベクレル検出したと発表しました。漏れた汚染水が土壌に浸透し、地下水に到達した可能性があるとしています。

これまで東電は、タンクから漏れた汚染水の一部が、そばの排水溝を通じて外洋に流出した可能性があるとしていましたが、地下水を通じて海に到達する恐れも出てきました。

タンクからは高濃度放射能汚染水が約300トン流出したと推定されています。東電は、地下へ大量に漏れた恐れがあるとして、タンク周辺に井戸を掘って調査する準備を進めていました。

また、漏れたタンクの海側には、地下水をくみ上げて海に放出する「地下水バイパス」計画に使う井戸が掘られています。この井戸の水も汚染される事態にあります。

閉会中審査の実施早く・・汚染水問題で志位委員長

日本共産党の志位和夫委員長は5日、国会内の記者会見で、東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題を審議する国会の閉会中審査について記者に問われ、早期の開催を改めて主張しました。

志位氏は「私たちは閉会中審査を直ちに行うべきだと強く主張してきましたが、見送られたことは大変、問題です。『国会は何をやっているのか』と強い批判が起こるのは当然です」と与党の対応を批判しました。

その上で「一刻も早い閉会中審査によって、汚染水問題の現状はどうなっているのか、解決の方法はどうなのか、突っ込んで国会で明らかにして責任をはたすべきだ」と述べました。

志位氏はまた、「そのさい事故の実態を全面的に明らかにし、『収束宣言』を撤回し、非常事態にあるという認識を共有して事にあたることが必要だ。そこから国会がきちんとした仕事を始める必要があります」と指摘しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です