東京電力は9月13日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)2号機タービン建屋海側のすぐ近くに新たに設置した観測用井戸で11日に採取した水からトリチウム(3重水素)を1リットル当たり2万ベクレル検出したと発表しました。
この井戸の北側にある、1号機タービン建屋のそばに設置された井戸では、5日に採取された水からトリチウムが同8万ベクレル検出されています。
これらの井戸は、1~4号機タービン建屋に隣接している井戸にたまっている地下水から放射性物質が検出されたため、その原因を調べる目的で掘られたもの。
「管理ずさん」批判相次ぐ・・協議会が汚染水で現地調査
東京電力福島第1原発で貯蔵タンクから放射能汚染水が漏れた問題などを受け、福島県と周辺13市町村などでつくる廃炉安全監視協議会が9月13日、同原発でタンクの管理状況などを調査しました。
協議会の委員からは、東電が漏えいに備えタンクを囲んでいるせきで、排水弁を開けたままにしていた点などに関し「リスク管理がずさんと言わざるを得ない」(県の長谷川哲也生活環境部長)と批判が相次ぎました。
現地調査には各自治体の担当者や専門家ら計20人が参加し、報道陣も同行しました。