東京電力は9月14日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で、大量の汚染水が漏れたタンクの北側の井戸で13日に採取した水からトリチウム(3重水素)を1リットル当たり15万ベクレル検出したと発表しました。
この井戸では、8日に採取した水から同4200ベクレルが検出されて以後、トリチウムの濃度が上昇を続けています。
タンクから漏れた水は、そばにある排水溝から外洋に出た恐れがあるほか、土壌に浸透し、地下水と混じっている可能性があるとみられています。
排水溝から3000ベクレル
東京電力は9月14日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)のタンクから大量の汚染水が漏れた問題で、汚染水が流れ込んだとみられている排水溝で13日、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質(全ベータ)を1リットル当たり3000ベクレル検出したと発表しました。
タンクより下流で、前日に全ベータが同2400ベクレル検出されたのと同じ場所。排水溝は7日から除染をおこなっていて、水を採取した下流側のすぐ近くには土のうが積まれています。東電は「除染の際の水がたまったもの」と説明してきました。
また、汚染水が流れ込んだとみられる地点で13日に採取した水から全ベータを同940ベクレル検出したほか、セシウム134も同140ベクレル、セシウム137が同290ベクレル検出されています。