東京電力は9月25日、300トンの放射能汚染水がタンクから流出していた問題で、漏えい箇所、原因を明らかにするため、底板の継ぎ目の吸引試験をしたと発表しました。その結果、タンクの南端に近いところのボルト2カ所で、隙間が見つかりました。その箇所は、外側から吸引すると継ぎ目の内側に塗ってある泡が吸い出されました。
このタンクでは、20日の点検の際、底板の継ぎ目に5本のボルトのゆるみが見つかっています。この場所と、今回、泡の吸い出しが起きた場所は別だといいます。
東電は、まだ今回の吸引試験で隙間が貝つかった場所が汚染水の漏えい箇所だという結論は出さず、さらに調べるといいます。
相澤善吾原子力・立地本部長は「両方から漏れていたという結論もありうる」と話しています。
また、放射能汚染水に含まれる62種の放射性核種を大幅に減らせるとしている多核種除去設備(ALPS)の試運転を27日から始めると発表しました。