中部電力は17日、廃炉作業中の浜岡原発(静岡県御前崎市)1、2号機のうち、2号機原子炉圧力容器の解体を始めました。国内商業炉で原子炉解体に着手するのは初めて。同日、圧力容器の上ぶた(約55トン)を取り外しました。
中部電によると、上ぶたは厚さ約8センチで、27日から大型切断装置を使って長さ約4メートル、幅約1メートルのサイズに解体します。7月までに作業を終えます。その後、原子炉内構造物や圧力容器本体、放射線遮蔽(しゃへい)体などの解体に移ります。
原子炉の解体は第3段階に当たり、2号機で先行させ、1号機の解体は2025年度中に始めます。放射性廃棄物は移送先が決まるまでの間、建屋内で保管します。原子炉建屋を撤去する第4段階は36年度に着手し、廃炉の完了は42年度を予定します。(時事)
(「しんぶん赤旗」2025年3月18日より転載)