東京電力福島第1原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東電元副社長の武黒一郎(78)、武藤栄(74)両被告を無罪とした一、二審判決が11日、確定しました。検察官役の指定弁護士が、最高裁の上告棄却決定に対する異議申し立てを行いませんでした。
史上最悪の「レベル7」と評価された事故の刑事責任は誰も負わないまま、裁判が終結しました。
検察審査会の議決を受け、両被告と昨年10月に死去した勝俣恒久元会長=当時(84)=は2016年2月に起訴されました。一審東京地裁は19年9月、3人に無罪を言い渡し、二審東京高裁も23年1月、一審判決を支持して指定弁護士の控訴を棄却しました。勝俣元会長は昨年11月に裁判を打ち切る公訴棄却となりました。(時事)
(「しんぶん赤旗」2025年3月12日より転載)