8日の日向灘を震源とする地震の発生を受けて、市民団体「ストップ川内(せんだい)原発!3・11 鹿児島実行委員会」(向原祥隆共同代表)は14日、鹿児島市にある九州電力鹿児島支店を訪れ、川内原発を停止するよう緊急の申し入れを行いました。
要請書では、▽運転開始から40年を経過する老朽原発は不測の事態を起こす危険があること▽川内原発の周辺には未知の活断層が存在する可能性があること▽能登半島地震で志賀原発が稼働中であれば大事故に至る可能性があったこと―などを指摘。定期検査中の川内原発1号機を再開せず、運転中の2号機を停止するよう要請しました。
実行委員会は同日、鹿児島市の天文館で宣伝し、地震列島に原発はいらないと訴え、シール投票を行いました。投票では、▽地震が起きたとき何が心配か▽福島第1原発事故による帰還困難区域がいまだにあることを知っているか▽川内原発が事故を起こしたときに避難できるか▽川内原発の稼働延長についてどう思うか―などを尋ねました。
原発事故が起きたときに「被ばくするかもしれない」と答えた40人に対し、「安全に避難できる」との回答は3人にとどまりました。川内原発が40年を超えて運転していることについては、「仕方ない」10人に対し「事故が起きないか心配」は48人と、多くの人が不安に感じていることが分かりました。
日本共産党の、まつざき真琴県書記長(衆院九州・沖縄ブロック比例、鹿児島2区重複候補)、井上勝博・薩摩川内市議も参加しました。
(「しんぶん赤旗」2024年8月17日より転載)