日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 福島原発デブリ試験的取り出し/使用装置の検査終了 原子力規制委

福島原発デブリ試験的取り出し/使用装置の検査終了 原子力規制委

 原子力規制委員会は16日、東京電力福島第1原発事故で溶け落ちた2号機の核燃料(デブリ)の試験的取り出しに使用する装置について使用前検査の「終了証」を交付しました。

 検査が終了したのは、「テレスコ式」と呼ばれる、伸縮する釣りざお状の装置。東電の計画では、原子炉格納容器の横の貫通孔から装置を押し込み、原子炉圧力容器を支える土台(ペデスタル)内の底部に降ろし、装置の先端にある金属製の爪で3グラム以下のデブリを試験的に採取するといいます。

 装置はすでに原子炉建屋内への搬入し、貫通孔に設置されている接続管への取り付け作業を進め、今月下旬にも着手する方針を示しています。

 試験的取り出しは当初2021年中の予定でしたが、取り出しの進入経路の確保などに時間がかかり、3度延期されています。

(「しんぶん赤旗」2024年8月18日より転載)