柏崎刈羽 燃料装荷中断/東電 モーター電源不具合
柏崎刈羽原発7号機(新潟県)で15日から原子炉内に核燃料を入れる燃料装荷を開始している東京電力は17日、制御棒1本分の駆動用モーターの電源の不具合が見つかり、燃料装荷を一時中断したと発表しました。原因は調査中で、再開の見通しは立っていないといいます。装荷を開始した15日夜にも、信号のエラーのため作業が3時間停止しています。
燃料装荷は再稼働に向けて必要な検査の一環。15日午後から開始し、17日午前8時時点で、核燃料872体のうち41体の装荷が完了しています。
東電によると、17日午前7時すぎ、制御棒挿入の準備のため、駆動用モーターのブレーカーを入れましたが、そのすぐ後で制御棒1本分のブレーカーが落ちていました。
東電は、問題の制御棒が挿入されている箇所には核燃料は入っておらず、その他の核燃料が装荷されている箇所にはすべて制御棒が挿入されているため、安全上の問題はないとしています。
地震で圧力容器部品落下/志賀原発
北陸電力志賀原発1号機(石川県)で、原子炉圧力容器下部にある制御棒駆動機構を覆う金属製の筒が落下した際の支持金具の一部が、能登半島地震で落下したことが17日の原子力規制委員会で明らかになりました。
北陸電によれば、3月中に行った点検で金具の落下を発見。同金具は、2012年の点検の際には正常に取り付けられていたことから、1月の能登半島地震によって落下したと推定しています。
落下した金具は、溶接やボルトによって固定されていない構造。北陸電は今月2日に金具を回収し、損傷はなかったとしており、今年度上期中に回収した部品を組み込んで復旧する予定としています。
(「しんぶん赤旗」2024年4月18日より転載)