東京電力福島第1原発事故以来、幅広い団体でつくる実行委員会主催で毎年開かれている「原発のない福島を! 県民大集会」が16日、福島市でありました。約1100人が参加し、国際社会や国民の理解も得られないまま「ALPS処理水」の海洋放出が強行されたことに抗議するアピールを採択しました。
角田政志実行委員長はあいさつで、「処理水」の海洋放出反対署名を45万3965筆集め、3度要請したことを紹介。「海洋放出して以後、高濃度汚染水の漏えいが2度もあったのは重大問題。陸上保管を含め安全な方法を確立し、早期に海洋放出から撤収すべきだ」と強調しました。
「さようなら原発1000万人アクション」の落合恵子氏がメッセージ動画を寄せました。
「福島からの発信」として森林を管理する労働者、福島原発事故津島被害者原告団長、避難先の診療所で働いた管理栄養士が発言。エネルギー自立をめざす会津電力初代社長の佐藤弥右衛門氏(現特別顧問)は、「原発の安全性はうそだった。能登地震では土砂崩れが多発し、避難もできないと衝撃だった。危ない原発はすぐやめるべきだ」と話しました。
集会では高校生平和大使たちが「福島で起こったことを知らせたい」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2024年3月17日より転載)