北海道電力の泊原発(泊村)から30キロ圏の13町村と北海道は10月8日、泊原発の事故を想定した原子力防災訓練を実施しました。
過去最大規模の住民7700人が参加し、ほぼシナリオ通りに訓練は終了したものの、参加者からは「本当の原発災害には対応できない」との声も聞かれました。
訓練は、震度6以上の地震が内陸で発生し、泊原発が放射性物質を放出するという想定で、原発以北の住民が広域避難し、岩内(いわない)町以南は屋内退避するというものです。
住民約800人がバスや自衛隊のヘリコプターで札幌市などに広域避難し、小樽港のフェリーターミナルでは放射性物質の付着を検査するスクリーニングを受けました。
避難住民役の男性は「避難経路となる道路が少なく、本当の災害時には通行は困難だろう」と話していました。
災害弱者の避難でも問題が浮き彫りになりました。
「障害者・マイノリティーなどの人権と生活を考える会」の新保清和さん(58)は「福島第1原発の事故では、多くの障害者が取り残されました。実際に障害を持った人を訓練に参加させてほしい」と小樽港の避難会場前で訴えていました。
倶知安(くっちやん)町のオフサイトセンターを視察した道原発連の大田勤代表委員(日本共産党岩内町議)は「規制庁と道、町村を結ぶテレビ会議では質問前に答弁があったり、事態が起きる前に対応の準備が完了していたりと、緊張感がない。原発災害に対応できる訓練とはとても言えません」と話していました。