東京電力福島第1原発事故による放射性汚染水(ALPS処理水)を国と東京電力が「春から夏にかけて」海洋放出しようとするなか、福島市で4月22日、見直しを求める県民集会とパレードが行われました。
集会実行委員会の主催で、ふくしま復興共同センター、ふくしま県市民連合、福島医療生協、県フォーラム、青年組織DAPPE(平和と平等を守る民主主義アクション)が賛同。著名人も名を連ねました。
集会には約220人が参加。国と東電の海洋放出ありきの姿勢について、「汚染水発生の根本原因に目を閉じ、さらには漁業従事者を苦しめ、漁業の抜本的復興をいっそう遅らせる」と見直しを強く求める宣言を読み上げて、拍手で採択しました。
強風のなか、「海は生命の源! 人間が勝手に汚していいのか! 原発汚染水を海洋放出するな」と書かれた横断幕などを掲げて、市内をパレードしました。
グループで参加していた鈴木笑(えみ)さん(41)は「処理水の海洋放出で海の環境が将来どうなるか、考えないといけない。今は問題がないとしても、私たちが食べる魚、さらに生態系に影響を及ぼす可能性もある。中止してほしい」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2023年4月23日より転載)