原子力規制委員会は15日、北陸電力が志賀原発2号機(石川県志賀町)の敷地内断層を「活断層ではない」とした主張を、審査チームが妥当と判断したことについて説明を受けました。過去に敷地内断層を活断層と評価した規制委の専門家チームに改めて意見を聴く必要はないと結論づけました。
志賀原発では、規制委に依頼された専門家チームが2016年に、1号機原子炉建屋直下や2号機で冷却用海水を取り込む重要配管の下を通る断層などについて、「活断層の可能性を否定できない」とする評価書を提出。その際、評価に用いたデータが限られていたとして、より正確な評価のためには「データ等の拡充が必要」としていました。
北陸電は追加調査をもとに、新たなデータを提出。これらの断層が長期間活動しておらず、活断層には当たらないと説明していました。
(「しんぶん赤旗」2023年3月16日より転載)