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原発回帰 許さない 東日本大震災12年 各地で行動

福島 事故の体験を語る

原発ゼロを発信しようとスタンディング宣伝する参加者=11日、福島市

 大震災・原発事故で大きな被害を受けた福島県民として原発ゼロを強く発信していこうと11日、民医連加盟の福島医療生協の呼びかけで、組合員、わたり病院職員ら約80人が、福島市でスタンディング宣伝をしました。

 病院わきを通る国道114号沿いにポスターや横断幕を掲げた参加者たちの列が長く伸び、車に乗った人たちからも注目されました。

 同医療生協の佐藤克行常任理事は、原発事故が今も続いているのに岸田政権が教訓を捨て去って原発回帰方針を決めたことを批判。「地震、津波の日本で原発事故をなくす方法は原発をなくすこと。事故を経験した福島から原発ゼロの声を全国に広げていきましょう」と訴えました。

 組合員の遠藤トシ子さん(79)は「原発事故で息子夫婦と孫3人が県外に避難し、私も2~3年は月2回通いました。別れるとき、とくに一番下の孫は毎回別れようとしない。あのときの顔と声が忘れられない」と体験を話しました。


福井 60年超運転を批判

訴える(左から)斉藤、穀田の両氏ら=11日朝、盛岡市

 東日本大震災、東京電力福島第1原発事故の発生から12年がたった11日、第12回さよなら原発福井県集会が福井市で開かれ、約150人が参加しました。全員で犠牲者に黙とうを行い、原発回帰の原子力関連5法「改正」案の廃案を求める集会アピールを拍手で採択。「老朽原発動かすな」と声を上げてデモ行進しました。

 老朽原発廃炉訴訟(名古屋地)の弁護団事務局長である藤川誠二弁護士が講演を行い、 岸田政権が60年超運転や新増設に方針を大転換した「改正」案を厳しく批判しました。「改正」理由を脱炭素社会実現や電気の安定供給確保とすることに対し、「安全確保の軽視につながる」と指摘。運転延長の認可権限を推進機関である経済産業大臣に移す問題も、福島事故の教訓を捨て去り、「『推進』と『規制』を一体化する(ものだ)」と告発しました。

 宗川吉汪(そうかわよしひろ)京都工芸繊維大学名誉教授は「原発と放射能」の講演を行いました。

 関西電力美浜原発3号機に対する運転禁止仮処分申し立て(福井地裁)弁護団の笠原一弘弁護士から「美浜原発をとめるために頑張りましょう」とのメッセージが届き、代読されました。

 集会では、福島からのビデオメッセージや、原発からの脱却の思いを込めたうたごえ、タップパフォーマンスが披ろうされました。


盛岡 生活と生業支援を

穀田氏ら演説

行進する(最前列左から)日本共産党のさとう正雄県議候補、かねもと幸枝知事候補ら=11日、福井市

 東日本大震災津波から12年となった11日の朝、日本共産党の穀田恵二国対委員長・衆院議員は盛岡市のJR盛岡駅前で、斉藤信県議団長らとともに街頭演説を行いました。

 穀田氏は、岸田首相が施政方針演説で大震災にふれず、福島原発事故がなかったかのように原発回帰を表明し、大軍拡の財源に復興特別所得税を使おうとしていると批判。憲法第13条の幸福追求権に基づき、被災者の生活と生業(なりわい)への支援を強めるべきだと訴えました。

 穀田氏は、衆院予算委員会の中央公聴会で公述人が「戦争が始まりそうな雰囲気だ」と話し、政府が意に沿わない番組に放送法の解釈変更で圧力をかけるなど、戦争か平和かが問われていると指摘。敵基地攻撃能力保有と大軍拡を阻止するために先頭に立って頑張ると語りました。

 斉藤氏は、達増県政が幸福追求権を保障する立場で被災者の医療費免除など全国に誇れる施策を進め、それを県政全般に広げてきたと強調。9月10日任期満了の知事選で達増県政の継続発展をめざし、県議選では党の3議席確保へ力を尽くすと述べました。

 同日、穀田氏は斉藤氏と一緒に釜石市を訪問し、県と市の合同追悼式に参加しました。


千葉 国と東電は責任とれ

 千葉県の「つながろう福島 チバでも実行委員会」は11日、千葉市内でスタンディングしました。参加者約50人が冒頭、1分間黙とうし、原発回帰ノーを訴えました。

 実行委員会代表の竹山洋司さんは「2012年2月にスタートし516回目を迎えた。国と東電は責任をとるべきだ。原発を絶対に認めない」と力をこめました。

 福島県双葉町から市内に避難している千代田信一さん(81)は「我慢の上にも我慢を重ねてきたが、まだ帰れない。今すぐ帰りたい」「政府の言う『原発は安心』など大間違いだ。安全ならなぜ避難訓練が必要なのか。私たちの生活を壊しておきながら再稼働は許さない。戦争が起きれば原発が狙われる。使用済み核燃料は核爆弾と同じだ」と訴えました。

 都内から参加した高山礼光(のりみつ)さんがトランペット演奏しました。千葉県原発訴訟原告と家族の会があいさつ。原発被害者千葉県弁護団、3・11甲状腺がん子ども基金代表理事の崎山比早子医学博士からメッセージが寄せられました。

 参加者は「原発事故を忘れない」「省エネ政策すすめよう」とコール。通行人が立ち止まって聞き入り、署名しました。


京都 元気にコール響かせ

「関西電力 原発やめよう」とコールする「バイバイ原発きょうと」集会の参加者たち=11日、京都市内

 原発のない社会をめざす集会「バイバイ原発3・11きょうと」(同実行委員会主催)が11日、京都市の円山公園音楽堂で開かれ、1200人が参加しました。集会後のデモでは、観光客でにぎわう街に「原発止めよう 未来を守ろう」「老朽原発 いますぐ廃炉」のコールを元気に響かせました。

 集会では龍谷大学の大島堅一教授が「原発は、もう、時代遅れだ」と題して講演。岸田首相による原発回帰政策について「『回帰』どころか『ごり押し』。市民の力で、無責任な岸田政権を追及しよう」と呼びかけました。

 東電福島第1原発などで、ずさんな安全管理下で働いて白血病になった、あらかぶさんは、原発被ばく労災損害賠償裁判をたたかう決意を語りました。

 気候変動問題にとりくむ大学生の松田のぞみさんは「気候変動よりも先に原発で死んでしまうかもしれない。社会全体で原発を使わない選択肢を」とスピーチ。原発賠償京都訴訟団も訴えました。

(「しんぶん赤旗」2023年3月12日より転載)