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原発ゼロこそ 決意新た

署名に応じる市民=10日、福島市

●福島で署名

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から丸12年を翌日にひかえた10日、福島市で岸田政権の原発推進方針撤回、汚染水(ALPS処理水)海洋放出中止を求め、宣伝署名行動をしました。ふくしま復興共同センターの呼びかけです。

 参加者が広げた「原発事故の教訓や福島県民の苦しみをふみにじる 原発推進方針は撤回を」の横断幕。「汚染水を海に流すな」などのプラスターも掲げました。

 野木茂雄・福島県労連議長は「原発事故の被害は今も続いています。原発推進の方針は許されない。ただちに撤回することを求める」と強調しました。

 日本共産党の宮本しづえ、大橋沙織両県議も参加し、「原発事故は二度と起こしてはいけないというのが福島県民の共通の思いです。岸田政権の原発回帰は逆行するもの。県民の復興と原発ゼロを結んだ運動に粘り強く取り組みましょう」と訴えました。

 「原発事故のとき妊娠中だった子はいま小学6年生。この事故さえなければと話す人に数多く出会った。原発はいらない」と話した女性(47)も。別の女性(70)は「頑張って。原発も汚染水もいらない。これ以上、福島をいじめないで」と署名しました。

●札幌でも

 原発問題全道連絡会と国民運動北海道実行委員会は10日、「東日本大震災・福島第1原発事故を忘れない」と札幌駅前で「鎮魂と追悼! 連帯のメモリアル行動」を行いました。横断幕や「STOP泊! なくそうとめよう原発」「核のごみ持ちこみ反対」の、のぼりをはためかせ道行く市民に署名を呼びかけました。

 長野県から数カ月間札幌に来ていると話す青年は「今日で20歳です。署名するのは初めて」とペンを走らせ、「この機会にいろいろ学びたい」と話しました。

 「泊がつくられる時から反対してきました」と話す市民や、「12年前の事故で原発にはケリがついているのに、今でも原発政策を進めようとしていることが信じられません。事故が起きれば、地球の破壊につながる」と話す夫妻などが次々に署名しました。

 リレースピーチでは札幌市長候補の木幡秀男氏や、日本共産党の畠山和也元衆院議員もマイクをとりました。

 地震が起きた同時刻の午後2時46分に参加者全員で1分間の黙とう。いまだに廃炉の見通しが立っていないことや、8万人が故郷に帰れずにいる事実をふまえ、「原発事故は二度と起こしてはいけない」という、ふくしま復興共同センターからのメッセージが読み上げられました。北海道合唱団が「心つなごう」を合唱し連帯の思いを示しました。

(「しんぶん赤旗」2023年3月11日より転載)