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運転期間延長・新増設ノー 原発ゼロまで行動・・集会参加者

「原発推進を許さない」「原発反対」と書かれたプラカードを掲げる人たち=4日、東京都・日比谷野外音楽堂

 晴天のもとで開かれた「3・4原発ゼロ集会」には、主催者発表で500人が参加。会場の日比谷野外音楽堂(東京都千代田区)に幅広い世代が集まり、原発再稼働と運転期間の延長、新増設を許すなと声を上げました。

 団体職員の藤野好美さん(47)=埼玉県新座市=は、夫の強(つよし)さん(48)、4歳の長男と3人で集会に参加。原発回帰に向けた動きを加速させる岸田文雄政権に「福島第1原発事故を忘れてしまっている」と憤ります。

 好美さんは「周りの人からは『電気料金も上がっているから原発を使うことも仕方ないのでは』といった声が聞こえてきます。でも、あれだけ悲惨な事故がまた起きないとは言えないですよね」と話し、危険な原発に依存する政府を批判しました。

 「国と東電は原発事故の責任を取れ」「汚染水の海洋放出反対」と書かれた旗を立てていたのは、福島県からの参加者。国と東電に事故の損害賠償を求めた集団訴訟の原告でもある松本洋子さん(64)=いわき市=は「原発事故で生活が壊され、家族や地域が分断された人がたくさんいます。政府が原発の運転期間を延長すると決めたことは安全軽視だと思います。原発に頼らないエネルギー政策に転換してほしい」と語りました。

 友人と誘いあって参加した男性(31)=東京都小金井市=は「原発の維持費は莫大(ばくだい)で、廃炉作業にも長期間を要します。事故が起きれば大きな被害が生じる原発の危険性は明らかで、なくなればいいと思います。国の政策を変えるために声を上げ、行動していきたい」と力を込めました。

 遠矢駿一郎さん(77)=東京都世田谷区=は、3年ぶりの集会とパレードに意気込みながらも、以前と比べて参加者が少なくなっていることに危機感をおぼえたといいます。

 「私は原発事故の直後から『さようなら原発!烏山地域の会』で活動してきました。福島で起きたことはまだ終わっていません。声を上げ続ける人がいなくなってしまったら、どんどん悪い方向に進んでしまいます。これからも地道に活動を続けていきたい」と話しました。

(「しんぶん赤旗」2023年3月5日より転載)