東日本大震災・東京電力福島第1原発事故から12年を迎えるのを前に、原発をなくす全国連絡会は4日、「福島を忘れない 原発推進をゆるすな 3・4原発ゼロ集会」を東京・日比谷野外音楽堂で開きました。4年ぶりの対面集会。福島をはじめ各地から500人(主催者発表)が参加。集会後の銀座までパレードで、「原発事故を忘れない」「原発回帰方針を撤回させよう」とアピールしました。
開会あいさつした新日本婦人の会の米山淳子会長は、岸田政権の原発回帰への大転換は、事故の教訓、被災者を踏みにじるものだと批判。「原発ゼロこそ福島原発事故の最大の教訓です。大軍拡・大増税もノー。くらしを壊す岸田政権の暴走を止めよう」と訴えました。
古賀茂明「フォーラム4」代表がスピーチし、「もう一度『原発やめろ』と声をあげ、広げていこう」と呼びかけました。
福島・いわき市民訴訟原告団団長の伊東達也さんは「いまだに8万人が故郷に戻れていない。訴訟で国の責任を認めさせることは、原発ゼロの大きな力になる」と訴えました。
避難者訴訟原告の丹治杉江さんがあいさつし、「“福島のことを忘れない”と群馬で11日に会を結成する」と報告しました。
国際環境NGO「FoE Japan」の吉田明子さんが連帯あいさつしました。
日本共産党の吉良よし子参院議員は「岸田政権の原発回帰を許さず、原発のない未来を次の世代に手渡そう」とあいさつしました。
(「しんぶん赤旗」2023年3月5日より転載)