1002人の原告が四国電力を相手取り伊方原発(愛媛県伊方町)の運転差し止めを求めている訴訟の第6回口頭弁論が10月29日、松山地裁(西村欣也裁判長)でありました。
原告側が提出した準備書面を陳述。原発は地震の強振動ということが知られていなかった時代に設計・建設されたものと指摘し、伊方原発のある佐田岬のすぐ北側の海の中を走る中央構造線の危険をくわしく語りました。
原告の曽根康夫医師、望月佳子重子・愛媛大学名誉教授が意見陳述。曽根氏は、福島では原発事故によって数十万人が法令に定めた「放射線管理区域」に相当する年間5ミリシーベルトを超える放射能汚染のなかで生活していると告発しました。
望月氏は、内部被ばくの問題を扱った井伏鱒二の小説「黒い雨」が「盗作」と攻撃され続けてきたことなどにふれ、人文科学の研究者の視点から原発廃止の思いを語りました。
弁論終了後に開かれた報告集会では、12月1日に松山市で開かれる集会『NO NUKES えひめ」を成功させ、共同をさらに広げていこうとの発言が相次ぎました。