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原発など規制検査で指摘・・設計ミスが原因の問題も

 関西電力高浜原発では2021年度第2四半期の原子力規制庁の規制検査などで指摘された問題が3件あったと、11月17日の原子力規制委員会の定例会で報告されました。

 規制庁によれば、7月に高浜原発のモニタリングポスト1台から中央制御室への有線方式のデータ伝送が動物にケーブルをかじられるなどして損なわれた際、無線方式のデータ伝送も途切れ、データ欠損が生じました。これは、設計のミスが原因と指摘されました。

 更田豊志委員長は、定例会後の会見で「無線の系統は単独ではきちんと機能しない設計になっていたとみられる。供用する前に試験、確認しているはずですが、そこでどうして設計ミスが浮上しなかったのか」と発言しました。

 また、同じ高浜原発では、4号機の屋内消火栓1台で消火水を供給する元弁が開状態であるべきなのに閉状態であることを検査官が7月に確認。規制庁の検査官が、昨年発生した4号機での作業者の顔面・身体汚染の際の記録から、内部被ばくの可能性の評価などを実施していなかったことが確認されました。いずれも重要度は最も低い「緑」、深刻度は「IV(通知あり)」と評価されました。

 この他、燃料加工会社のグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(神奈川県)で従業員が管理区域から退室する際、身体表面の汚染検査を意図的に実施しなかった件が重要度「緑」、深刻度「IV」となりました。

(「しんぶん赤旗」2021年11月18日より転載)