東京電力は11月9日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で午後1時11分ごろ、4号機西側のH‐6エリアにある汚染水貯留タンクの周りを囲う堰(せ
き)内の水が外に漏れているのを発見したと発表しました。堰内には深さ12センチメートルの水がたまっていました。
東電によると、漏れた水は縦30センチメートル、横50センチメートルの範囲に広がっており、近くに排水溝はないといいます。止水処置や漏れた水の分析を行っています。
北側の井戸で全ベータ検出・・汚染水漏れタンク
東京電力は11月9日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で、300トンの汚染水漏れがあったタンクの北側の観測用井戸(E‐I)で7日に採取した地下水から1リットル当たり42万ベクレルの全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)を検出したと発表しました。この井戸では最高値です。
この井戸では、9月8日から地下水を採取、分析してきました。当初、全ベータは同3200ベクレルが検出されて以後、同100~250ベクレル程度でした。10月16日採取分では同61ベクレルでしたが、17日に同40万ベクレルに急上昇。その後も同20万ベクレル以上の高い濃度が続いており、11月に入ってからは同30万ベクレルを超える濃度が検出されていました。