東日本大震災・原発事故の翌年、2012年から毎年開催(昨年は新型コロナで中止)してきた「原発のない福島を!県民大集会」が21日、福島市で開かれ、集会アピールを採択しました。集会はコロナの影響で規模を制限し、ネットで生配信されました。
角田政志実行委員長は、福島の原発全10基の廃炉を決めさせたことは「県民運動の大きな成果」と述べつつ、汚染水の海洋放出反対など「ここに暮らす人々の生活を優先した対応を求める運動をこれからも進める」と強調。「国と東京電力の責任を追及し、原発のない福島、原発のない社会を求めていく」と訴えました。
特別ゲストの落語家・古今亭菊千代さんが「福島の大地や海を守ることは日本に住むすべての人を守ること。福島の悲劇を風化させず、『さようなら原発』を合言葉にみんなで声を上げよう」と激励しました。
東電刑事裁判でたたかう武藤類子さん(大集会呼びかけ人)が報告。帰還困難区域の浪江町の酪農家は「津島は自然の宝庫。私たちは故郷を捨てたのではない。東電と国に追い出された。早く除染して元に戻すべきだ」と訴えました。
放射線教育に取り組む小学校教師、高校生らも発言しました。
(「しんぶん赤旗」2021年3月22日より転載)