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原発事故と核兵器 一緒に考えよう・・21日オンラインで高校生平和集会

再稼働進めるのなぜ?

健康不安 人ごとでない

核廃棄物どう責任とる

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から10年。福島と全国をオンラインでつなぎ、原発事故と核兵器について学ぶ高校生平和集会が今月21日に開かれます。(染矢ゆう子)

 当日は福島県立高校の教諭が「原発事故から10年 いま福島で何が問題か」を高校生に提起します。福島原発訴訟原告団長の中島孝さんが「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」と裁判に立ち上がった思いを語ります。

避難後の暮らし 思いを特別発言

 原発事故当時、高校生だった南原怜奈さんが「あのとき高校生だった私が思うこと」と題して特別発言をします。南原さんは原発で働こうと工業高校の電気科に通っていました。事故後は避難生活を送りました。事故翌年の2012年8月に広島市で行われた全国高校生平和集会と原水爆禁止世界大会に参加し、「ふるさとを奪われてしまう人がこれ以上出てほしくない」「何年かかってでも原発が廃炉にむかっていってほしい」と訴えました。その後の暮らしと思いを語ります。

 福島、埼玉、東京、静岡、大阪、広島、長崎、沖縄の高校生がリレートークを行い、グループに分かれて交流します。主催は高校生平和集会実行委員会と高校生平和ゼミナール(平ゼミ)全国連絡センターです。

 実行委員長の田原ちひろさん(高2、17歳)は学校の友人を誘って参加します。「原発は二酸化炭素を出さないから推進されると学校で学びました。事故があったのに、なぜ推進するのかという疑問については授業では学べません。未来を担い、決めていくのは高校生です。私たちが学び、議論することで、被災者への差別や偏見もなくしていきたい」と意気込みを話します。

大きな転換必要 考え確かめたい

 東京高校生平和ゼミナールでは昨年12月から3回学習会を開き、原発事故の被害や、原発推進の歴史、避難した人の思いについて学んできました。

 3回の学習会に参加した荒木恵美子さん(高3、18歳)は「当事者でないからこそ知らなきゃいけないと思い知らされた」と話します。

 印象的だと思ったのは同じ年の鴨下全生(まつき)さんの話でした。鴨下さんが住んでいた福島県いわき市は避難は自己責任とされました。避難先の東京の小学校では原発事故を理由に「菌」と呼ばれるいじめを受けました。将来の健康不安を語る鴨下さんの話に「人ごとじゃない」と思ったと荒木さんはいいます。

 「放射能の問題は10年で解決しないのに、政府はオリンピックを機に福島の復興をアピールして、援助を終わらせ、原発を再稼働させようとしている。大きな転換が必要だと改めて思った。日本をよい方向にしていくためにも、私の考えを確かなものにしていく上でも、平ゼミで学び、交流することは欠かせません」

 同じく3回の学習会に参加した八坂あみさん(高2、17歳)は小学生のころから家族で反原発のデモに参加してきました。原発について自分で調べてきましたが、避難している人の話は初めて聞いたといいます。

 「避難区域の線引きによって、補償額に違いがうまれ、対立がうまれていることをひどいと思いました。原発は事故の被害が大きいことに加えて、核廃棄物を出し続ける問題もあります。10万年後まで誰も責任をとれないのに動かすのはおかしい。全国の高校生の話を聞いて、新しい見方を吸収したい」

 高校生平和ゼミナール全国連絡センターは事故から3年目に福島県で高校生平和集会とフィールドワークを行い、5年目にも核被災を学ぶ集会を開きました。連絡センターの沖村民雄さん(元高校教諭)は「仕事と暮らしが奪われた福島の人々の思いと生き方を中高生にうけとめてほしい。原発をめぐる問題について学び、話し合って考えを深めてほしい」と参加を呼びかけています。

 ◇原発事故と核兵器について学ぶ高校生平和集会(オンライン)

 21日(日)午後2時~4時半▽ミニ学習「原発事故から10年 いま福島で何が問題か」▽お話「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟原告団長 中島孝さん▽特別発言「3・11から10年 あのとき高校生だった私がいま思うこと」(当時の高校生)▽リレートーク、グループに分かれて交流会

 ◇事前学習会

 14日(日)午後2時~3時40分▽「いま皆さんに考えてほしいこと」福島県立高校教諭▽「福島の人々の暮らしを取り戻すために」福島原発訴訟弁護団 青龍(せいりゅう)美和子弁護士の話▽映像資料「原発はなぜ日本に導入されたか」

 参加申し込みはkokosuket@gmail.comまでメールで。メールのタイトルに「高校生平和集会参加+氏名」を書いてください。14日、21日の参加についてそれぞれ明示し、名前、都道府県名・区分(中学生・高校生〈それぞれ学年も〉・教員・市民)を記入してください。締め切りは3月11日(木)(21日のみ参加の場合は15日が締め切り)。

(「しんぶん赤旗」2021年3月10日より転載)