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COP19で国連事務総長 温暖化対策不十分さを懸念・・地球の怒りに直面 閣僚級会合始まる

【ワルシャワ=浅田信幸】潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は19日、ワルシャワで開かれている国連気候変動枠組み条約第19回締約国会議(COP19)で、フィリピンを襲い4000人を超える死者を出した台風30号の猛威に触れ、「世界中でいま人々は、温暖化する地球の怒りに直面し恐れている」と述べ、温室効果ガス排出を抑えるために各国にいっそうの努力を訴えました。

世界の190カ国以上の代表を集めたCOP19は、この日午後から環境相やエネルギー相による閣僚級会合に格上げされ、潘事務総長はその開会のあいさつで述べました。

11日に始まった会議では、地球温暖化防止のため、2015年採択、20年発効をめざす新たな国際的枠組みの成立を目指し、それに向けての目標やスケジュールづくりの論議が行われています。

潘事務総長は、各国が提示している温室効果ガス排出削減目標について、「率直に言って不適切」と断定し、「バー(目標)を高めなければならない」と強調。「われわれの活動の規模は、気温上昇を産業革命前から2度以下に抑えるには、まだ不十分であることに深く懸念する」と述べました。

COP19では先進国から途上国への援助問題も大きな論議になっています。09年のCOP15は温暖化に関連して、先進国が途上国に20年まで年1000億ドルの支援を行うことを確認しています。しかし途上国側はこれが空約束にとどまっているとして、先進国側を非難し、援助の実行を目に見える形にするよう求めています。

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