原発ゼロを訴える「さよなら原発埼玉県民集会」が11月24日、さいたま市の北浦和公園で開かれ、3500人が参加しました。平和団体や市民団体、個人でつくる実行委員会の主催で、昨年10月に続く開催です。
全体報告で、ルポライターの鎌田慧(さとし)さんは、安倍内閣が原発の再稼働や輸出を進め、原子力の軍事利用も狙っていると指摘。秘密保護法制定の狙いが原発や兵器産業の労働者と同じように市民を縛ることだと述べ、「反原発と秘密保護法反対は同じ運動。力を合わせてたたかおう」と訴えました。
医師の肥田舜太郎さんは、放射能の人体への影響を少なく見せようとする国などの姿勢を批判。東海第2原発差し止め訴訟について報告した茨城県常総生協の大石光伸副理事長は「国、日本原電は『国民は被ばくも原発事故も受忍せよ』と公然と主張している。絶対に許せない」と語りました。
「原発さよならデモ@埼玉」など各地の活動も報告されました。
参加者は、原発依存をやめ、再生可能エネルギーへの転換などを訴えた集会決議を採択。浦和駅までの約2キロをパレードしました。
子どもと参加した久喜市の女性(42)は「危険なものはなくすことが自分たちの責任」と語りました。