東京電力柏崎刈羽原発が立地する新潟県柏崎市で毎年集会を開いている「なくそテ原発」実行委員会は9月6日、長野・群馬両県と新潟県内の15地域で一斉にスタンディング宣伝をし、567人が参加しました。
今年はコロナ感染対策で集会を中止し、18の構成・賛同団体が各地で一斉宣伝を実施。「なくそテ原発2020リモート・スタンディング」のフェイスブックで紹介。アピール文を新潟県内の全首長と内閣総理大臣、経産大臣、東電社長に送付しました。
新潟市西区の商業施設前には60人が参加。85歳の男性は「核のゴミの問題もあるが、元をストップしないと解決しない。4日の福井県の地震でも、ニュースの冒頭で原発の安否を報告すること自体が、原発の危険を示している」と語りました。別の男性は「こんなに集まるとは。毎年集会に代表を送っていたが、今日はみんなで思い思いに参加できて良かった」と話しました。
阿賀野市では、福島県大熊町から避難している女性がマイクを握り「柏崎刈羽原発で事故が起きれば、放射性物質が新潟県内だけでなく福島や宮城まで飛ぶという。福島第1原発事故で被ばくした子どもたちに、また大きな被害を与えることは許されない」と訴えました。
上越市では、上杉謙信や地元ゆるキャラのレルヒさんの衣装、浴衣を着た参加者ら100人が参加しました。
実行委員会事務局長の上野邦雄さんは「18団体が心を一つに行動し世論喚起したことで、実行委員会の連帯・団結が高まった。今後の運動の発展に必ずつながる」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2020年9月8日より転載)