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高浜、美浜原発でもPCR・・関電、工事で作業員300人に(福井新聞)

 新型コロナウイルスの全国的な感染拡大を受け関西電力は8月4日、高浜、美浜両原発の安全対策工事やテロ対策施設の工事などで、感染者が確認されている地域から新たに県内に入る作業員計約300人にPCR検査を開始したと明らかにした。陰性だった人だけが17日から順次構内に入る。

 関電は感染予防策として、7月20日に始まった大飯原発3号機の定期検査から作業員のPCR検査を実施。その後、他原発や定検以外の工事にも対象を広げる方針を示していた。高浜原発では約200人、美浜原発では約100人を対象とし、7月31日までに検査キットを配った。

 一方、原発が立地するおおい、高浜両町の「生活圏」に当たるとして、当初は検査対象外としていた舞鶴市や綾部市など京都府7市町も対象とした。舞鶴市では7月20日に感染者が初確認され、杉本達治知事が同22日の定例会見で、「刻一刻と状況が変わる中、当然(対策は)関電が考えることだ」と述べていた。

 感染拡大による対象拡大に伴い、大飯3号機の定検での検査対象者は約900人から約1100人に増えた。うち約750人が7月31日までの検査の結果、全員陰性だったとした。(野田勉)

(2020年8月5日付け福井新聞より転載)